尼崎市の相続問題を解決する!相続時における遺言書の役割
分割方法を明確にする
円満な相続を迎えるためには、遺言書の存在が欠かせません。遺言書では、それぞれの相続人に対する遺産の分割方法を明確にできます。例えば、妻には不動産、長男には現金、次男には車といったように細かい指定が可能です。
また、遺言によって相続人以外の第三者に財産を渡すこともできます。内縁の妻、長年介護してくれた長男の嫁などへの譲渡は、よく耳にする話です。ただし、相続人の遺留分を侵害してまでの譲渡はできませんので注意してください。
法的効力を発生させる
遺言書には、自筆証書遺言と公正証書遺言の2種類があります。このうち、法的効力を発生させられる確実性が高いのは公正証書遺言です。原本は公証役場で保管してくれるため、紛失したり隠蔽されたりする心配もありません。
遺言書の形式は厳格に定められているため、自筆証書遺言は無効になってしまうケースも多いです。遺言の有効性を巡る争いの火種にもなりやすいため、円満な相続のためには公正証書遺言の作成をおすすめします。
親族間のトラブルを回避する
相続を巡る問題は、親族間で大きなトラブルに繋がるケースが少なくありません。泥沼化すると法廷で争うことにもなってしまいます。これを回避するために効果的なのが遺言書です。遺産の分割や相続は、原則として遺言通りに執行されます。
遺言を書いていない場合、遺産分割協議で相続人全員分の同意が必要です。時間と手間もかかる上に、遺産が被相続人の意志通りに分配されるとは限りません。遺言を書くことで、円満相続できる可能性が高まるでしょう。